契約書に関して受けることが多いご質問とその解説

2018/08/06
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今回は、契約書に関して受けることが多いご質問の一部を簡単にご紹介します。

 

 

Q 契約書にサインをしましたが、印鑑を押していないから、契約は成立していませんよね?

 

A ほとんどの契約は、当事者の口頭だけでも成立します。

 

例えば、売買契約であれば、売買の当事者、対象物を売ること、

その代金として一定の金額を支払うことが決まれば、売買契約は成立します。

 

契約書にサインをすれば、仮に押印がなくても、有力な証拠として取り扱われる場合が多いので、

安易にサインすることは避けましょう。

 

もっとも、日本の場合、商慣行などにより、押印が最終的な意思を確定させるといった意味を持つことがあります。

場合によっては、サインがあっても押印がなければ、その契約は成立しなかった、という結論になることもあります。

 

 

Q 「覚書」は、契約書ではないですよね?

 

A その文書に何が記載されているのかが大事です。

 

表題が「覚書」、「合意書」などになっている場合、

あるいは、表題の記載がない場合でも、

その文書に書かれている内容に契約成立のために

必要な事項が盛り込まれて入れば、

契約書として意味を持つことになります。

 

表題に惑わされないようにしましょう。

 

 

Q 契約書に貼付されるべき印紙が貼られていないが、

この契約書は有効なのか?

 

A 契約書に貼付されるべき印紙が貼付されていなくても、

契約や契約書が無効になるわけではありません。

 

契約書には、印紙税が課税されることがあります。

これを課税文書といい、法令で決められています。

(例 不動産の売買契約書、売買の継続的基本取引契約書など)

 

しかし、これは、契約書の有効性に影響を与えません。

 

もっとも、印紙税は、税金ですから、きちんと納めなければ

3倍支払わなければならなくなりますので、きちんと納めましょう。

 

1万円の収入印紙を貼付して消印等をすることが必要なのに、

それをしなかった場合には、3万円の納付を命じられます。

 

 

Q 物を売ったけど、お金を払ってくれません。

売買契約書がないから、代金を請求することは難しいですか?

 

A 売買契約は、口頭の約束で成立します。

したがって、売買契約書がなくても、相手方に代金請求することができます。

 

ただし、相手方がその請求の内容について、

例えば「あれは贈与だった」や「売買金額が違う」などと争われた場合は、

売買代金の支払いを求める貴方が、

裁判所に対して、その主張する売買金額を証明しなければなりません。

 

その重要な証拠となるのが、売買契約書です。

 

もっとも、売買契約書がなくても、

他の証拠を集めて裁判所に示すことで、貴方の言い分が正しいことを証明し、

裁判所に主張を認めてもらえることもあります。

 

 

Q 契約書は、インターネット上に公開されている「ひな形」を使えば足りますよね?

 

A その契約書を作成しようとする状況によっては、ひな形ではマズイこともあります。

 

契約書を作りたいと思った場合に、

インターネット上でひな形を持ってきて、

それを穴埋めして用いるという場合も多いかもしれません。

 

しかし、ひな形は、あくまでひな形であり、

参考基準としての役割をもっていますが、

ひな形の条項を確認せずに使うと、

後日トラブルになったときに、

「なんでわざわざ自分に不利な条項を入れたのだろう」、

逆に「自分に有利な条項を入れておけば良かった」などの

結果をもたらすことも珍しくありません。

 

ひな形は、参考資料という位置付けで上手に利用してください。

 

 

(まとめ)

 

大切なのは、

(1)本人の意思(売る・買う、貸す・借りる など)が本当に存在し(意思の存在)、

(2)意思が存在することをいかなる方法でもって確認し(意思の確認方法)、

(3)それを第三者が認識できる形で残せているのか(証拠の残し方)、

という3つの視点です。

 

本人の意思がないのに、証拠だけをねつ造しても、

それでは、契約は成立しません。本人の意思が存在しないからです。

 

勝手に本人の印鑑を押したりすれば、

有印私文書偽造の罪などになることがありますので、気を付けましょう。

 

難しいときは、専門家に相談してみましょう。

 

 

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司法書士・行政書士 木崎正亮

~相続と中小企業の法務ドクター~

 博多駅の司法書士・行政書士 だいふく法務事務所

 

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